サンクコストとコンコルド効果
シンガポールを象徴する銅像マーライオン。シンガポールの中心部にあり、桟橋から都市部を一望できる観光スポットになっていますね。
このマーライオンが観光スポットとして有名になって以降、世界各地にマーライオンができたことはご存知でしょうか?
なんと日本の函館市にもマーライオンはあって、しかもそれは世界に8体しかないシンガポール政府公認のマーライオンだそうです。
ほかにも非公式を合わせると相当な数があるようで、わたしもベトナムや中国の観光地でマーライオンを観たことがありました。
シンガポール以外のマーライオンも同じように作られていますが、ほぼ誰も見向きすることがありません。本場のシンガポールのマーライオンは夜中でも盛況でした!
なぜ観光客はシンガポールのマーライオンは注目をして、ほかのマーライオンには見向きもしないのでしょうか?同じ物なのに。。
そこにはサンクコスト、もしくはコンコルド効果といわれる行動経済学の要素が関係しているのではないでしょうか?
サンクコストとは【埋もれたコスト】という意味で、お金を注ぎ込んだのだから、大きな価値を生み出さないとわかっていても、注ぎ込むことを辞められない、というケースを意味します。例えば今でいうソシャゲ(ソーシャルゲーム)に課金してしまい、ゲームの中で成長したことで課金をやめられなくなってしまった、これはまさにその事例です。
コンコルド効果も同義として使われるのですが、これはロシアの航空機コンコルドの開発に多額の資金を投じてリターンが見込めないにも関わらずやめられなくなってしまったことが、言葉の由来です。
せっかくシンガポールに来たのだから、という意味も込めてマーライオンの前で写真を撮る、これもせっかくお金をかけてシンガポールまで来たのだからという行動によるものですよね。
かくいう私もこのように写真を撮っているわけですが。。
ちなみに、マーライオンの歯は民族の数を示しているそうで、シンガポールでは象徴としての役割だけでなく多民族国家の団結を示すシンボルとも考えられているそうです。
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