起業について思うこと
起業件数は年々増加傾向で、昨年は15万件の新規企業が設立されました。 背景としては、 1、株式会社や合同会社の設立が容易になったこと 以前は資本金が多く必要でしたが、いまは1円から作れますし、起業による税制優遇も増えました。 2、多様な働き方の増加 ギグワーカー(単発や短期で仕事を請け負う労働者の総称)や副業の緩和などにより、多様な働き方が増えて、その選択肢として起業も選択される人が多くなりました。 3、情報社会 以前は起業するための手続きや方法など複雑で情報を得ることが難しかったですが、いまはネットで検索すれば山ほど出てくるようになり、起業のハードルが下がりました。 ほかにも例を挙げるとキリがないのですが、年々起業件数は増えているとはいえ、他国に比べるとまだ圧倒的に少ないのが日本の現状です。 それもあらゆる理由があるのですが、単に国民性だけでなく、文化的にも大企業至上主義の風潮はまだ健在ですし、社員を解雇することが難しい法的な背景も存在します。 そうなると、もっと多くの人が起業すれば良いじゃないか、と思われる人もいるかも知れませんが、現実はそう簡単ではありません。 すでに儲かる需要の高い仕事では競合が多く、会社を立ち上げても、顧客を獲得することは困難ですし、ニッチな仕事であっても、今度は顧客が限定的になってしまいます。 そうなると選択肢は3つ 1、もともと存在する会社を活用して顧客やプラットホームを引き継ぐ →これは多額の資金が必要ですし、親族からの継承などないと現実的には難しいでしょう。 2、革新的なアイデアやイノベーションを作り出す →これは最も難しく、そんなアイデアやイノベーションが考えられるなら、すでにやられているでしょうし、資金が少なくてできるような物は数少ないのが現実です。 3、既存の市場で手薄なところを見つけ出して参入する →これが王道ではないかと思います。高齢化で成り手が少なくなったり、都市部に集中してしまった業種はまだまだたくさんあります。一気に市場を席巻しようと思うよりも、マーケットをよく調べて参入できる隙間を見つけていくことが良いかと思います。 わたしの会社の設立の経緯など、関心を持っていただけるなら、またお会いした際に聞いてください。会社の成り立ちは歴史あり、努力あり、でどこの会社の話を聞いてみても面白いですよ。