怠け者のX理論
毎朝食べているバナナです。 一見普通のバナナですが、珍しいのはベトナム産というところ。フィリピンからの輸入が約80%で、続いてエクアドル、メキシコと続くのですが、最近このベトナム産のバナナの輸入も増えているそうです。何より安定して味が良いのがベトナム産のバナナです。 バナナは高地に行けば行くほど甘く味が良くなるため、値段の違いはどれだけ高いところで採れたかということのようです。 つまり、大変なところで育てば育つほど、良い見返りがあるというバナナ社会はまるで人間社会を映し出しているように思えます。 私たちは人間は楽して生きようと思う深層心理が働いていて、常に自分に厳しく生活している人はほとんどいないと思います。 いわゆる頑張っている人の多くも、将来的に楽をして生きたいから、という見返りを求めて働いたら勉強している人がほとんどで、常に忙しく人生を終えるまで馬車馬のように働きたい、と思う人はまずいないはずです。 その人間の怠け者の部分をX理論で表現されます。 X理論は人間は本来仕事が嫌いで、強制されたり、命令されない限りはなるべく働きたくないというもの。それとは対極にあるのがY理論で人間は本来働くべきで積極的に仕事をして、目標に向かって進むべき、という理論です。 この両軸のバランスが重要で、そもそもX理論が強いのかY理論が強いのかによって、仕事に対して頑張れる人かが変わってきます。 当然環境的要因によって、X理論を長くすることもできます。給与や人間関係、労働時間、仕事のやりがいによっても大きく変わる一方で、劣悪な労働環境や頑張っても報われない、薄給激務などによって短くもなります。 Y理論は環境的要因も当然影響しますが、どちらかというと環境的要因はX理論に大きな影響を及ぼします。 つまり、できるだけ努力をして環境の良い仕事について、Y理論を律して長くして努力して、さらに良い仕事や良い役割につくことがベストケースですね。それがうまくいかなのが人生でもありますが。バナナのように厳しい環境でこそよく育つような人間にわたしはなりたい。